TTArtisanから、新しいAFレンズライン「Neo」シリーズが登場しました。第一弾として発表されたのは、フルサイズ対応の「TTArtisan AF 50mm F1.8 Neo」です。
TTArtisanといえば、これまではマニュアルフォーカスレンズを中心に、手頃な価格と金属鏡筒の質感で人気を集めてきたメーカーです。最近はAFレンズも増えてきましたが、今回のNeoシリーズはその中でもかなり思い切ったコンセプトになっています。
最大の特徴は、フォーカスリングも絞りリングもないこと。レンズ側の操作部を大胆に省き、カメラ側で操作する前提にすることで、シンプルさと低価格を突き詰めたレンズになっています。
価格は海外で約90ドル前後。フルサイズ対応のAF 50mm F1.8としては、かなり攻めた価格です。これは気軽に試せる標準単焦点として、かなり気になる存在になりそうです。
詳細解説
今回発表されたTTArtisan AF 50mm F1.8 Neoは、フルサイズ対応の標準単焦点レンズです。対応マウントはSony EとNikon Zで、Lマウント版も後日登場予定とされています。
50mm F1.8というスペック自体は、カメラユーザーにとって非常に王道です。風景、スナップ、ポートレート、テーブルフォトまで幅広く使え、初めての単焦点レンズとしても選ばれやすい焦点距離です。
ただ、今回のNeoシリーズが面白いのは、単なる安い50mmではないところです。フォーカスリングも絞りリングも省いた、かなりミニマルな設計になっています。
普通のレンズであれば、最低限フォーカスリングは付いていることが多いですが、Neoではそこを思い切って削っています。AF前提で使うレンズと割り切り、MF操作や絞り操作はカメラ側で行うスタイルです。
この仕様はかなり好みが分かれると思います。マニュアルでピントを追い込みたい人や、レンズ側で絞りを操作したい人には物足りないでしょう。一方で、普段からAFでサクッと撮る人にとっては、リングがなくても大きな問題にならないかもしれません。
むしろ操作部を省いたことで、外観はかなりすっきりしています。Neoシリーズでは、シンプルな鏡筒にカスタムスキンのような装飾を組み合わせる楽しみ方も意識されているようで、レンズを「撮影道具」だけでなく「見た目も遊べるガジェット」として見せているのが面白いところです。
主要スペックまとめ
現時点で分かっている主な仕様は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | TTArtisan AF 50mm F1.8 Neo |
| 対応マウント | Sony E / Nikon Z、Lマウントは後日予定 |
| フォーマット | フルサイズ対応 |
| 焦点距離 | 50mm |
| 開放F値 | F1.8 |
| 最小絞り | F16 |
| レンズ構成 | 12枚8群 |
| 絞り羽根 | 7枚 |
| 最短撮影距離 | 0.48m |
| フィルター径 | 52mm |
| AF | STM |
| 重量 | 約157g前後 |
| 操作部 | フォーカスリングなし / 絞りリングなし |
| 価格 | 約90ドル前後 |
このスペックを見ると、かなり割り切った標準レンズです。重量は約157g前後と軽く、フルサイズ用50mm F1.8としてはかなり気軽に持ち出せるサイズ感です。
一方で、フォーカスリングや絞りリングがないため、レンズ単体で細かく操作したい人には向きません。あくまで、AF中心でテンポよく撮る人向けのレンズと考えたほうがよさそうです。
85mm F1.8 Neoも控えている
Neoシリーズでは、50mm F1.8だけでなく「AF 85mm F1.8 Neo」も発表されています。こちらもフルサイズ対応で、ポートレート向けの中望遠レンズとしてかなり気になる存在です。
50mmと85mmという組み合わせは、かなり王道です。50mmで日常やスナップを撮り、85mmで人物や背景ボケを活かしたポートレートを撮る。この2本が手頃な価格でそろうなら、かなり軽いフルサイズ単焦点セットになります。
ただし、85mm F1.8 Neoについては、50mmとは発売時期や対応マウントの展開に差がある可能性があります。現時点では、まず50mmが先行し、85mmは追って登場する流れと見ておくのがよさそうです。
それでも、Neoシリーズが50mmだけで終わらず、85mmまで用意しているのはかなり重要です。TTArtisanが単発の低価格レンズではなく、シリーズとして展開しようとしていることが分かります。
テックファン視点での注目ポイント3選
1. フォーカスリングなしという思い切り
Neoシリーズで一番驚くのは、やはりフォーカスリングがないことです。TTArtisanといえば、もともとMFレンズの質感で人気を集めたメーカーなので、そのブランドがあえてフォーカスリングをなくしてきたのはかなり象徴的です。
これは「AFで撮る人には、余計な操作部はいらない」という割り切りとも言えます。スマホ感覚でカメラを使う人や、AF性能に頼ってテンポよく撮る人にとっては、意外と合理的かもしれません。
ただし、MFを多用する人には向きません。ピントを自分で追い込みたい、動画でフォーカス送りをしたい、細かな操作感を重視したいという人には、従来のレンズのほうが使いやすいはずです。
2. 約90ドルのフルサイズAFレンズという衝撃
フルサイズ対応のAF 50mm F1.8が約90ドル前後というのは、かなりインパクトがあります。もちろん価格だけでレンズの価値は決まりませんが、ここまで安いと「試してみようかな」と思える人は多いはずです。
純正の50mm F1.8も比較的安価なジャンルではありますが、それでもメーカーによってはそれなりの価格になります。そこにTTArtisanがさらに安い選択肢を出してくることで、フルサイズミラーレスの入口はかなり広がります。
サブレンズとしてバッグに入れておく、軽いスナップ用に使う、初めての単焦点として試す。そうした用途にはかなり合いそうです。
3. 50mmと85mmで軽量単焦点セットを作れる
Neoシリーズが面白いのは、50mm F1.8だけでなく85mm F1.8も用意されていることです。
50mmは日常の標準レンズ、85mmはポートレート用の中望遠。この2本をそろえれば、かなり軽くて安いフルサイズ単焦点セットが作れます。
もちろん、純正レンズのような高級感や操作性、完璧な描写を求めるものではないでしょう。それでも、気軽に持ち出せるAF単焦点として考えれば、かなり魅力があります。
特にNikon ZやLマウントでは、手頃なサードパーティAFレンズの選択肢が増えること自体に意味があります。こうした低価格AFレンズが増えてくると、フルサイズミラーレスの楽しみ方もさらに広がっていきそうです。
注意点もある
TTArtisan AF 50mm F1.8 Neoはかなり面白いレンズですが、万人向けではありません。
まず、フォーカスリングと絞りリングがないため、操作はかなりカメラ任せになります。AFで撮るだけなら問題ないかもしれませんが、MFを多用する人や動画撮影で細かくコントロールしたい人には不向きです。
また、価格を考えると、AF速度や静粛性、逆光耐性、周辺画質などにはある程度の割り切りが必要かもしれません。実写レビューを見るまでは、過度な期待をしすぎないほうがよさそうです。
とはいえ、この価格でフルサイズ対応のAF 50mm F1.8が出てくること自体はかなり面白いです。欠点も含めて、TTArtisanらしい攻めたレンズだと思います。
まとめ
TTArtisan AF 50mm F1.8 Neoは、フルサイズ対応のAF標準レンズとしてかなり攻めた1本です。約90ドル前後という価格、約157gの軽量ボディ、STM AF、そしてフォーカスリングも絞りリングもないミニマル設計が大きな特徴です。
50mm F1.8という焦点距離は、スナップ、ポートレート、テーブルフォト、日常撮影まで幅広く使える王道の標準レンズです。そこにTTArtisanらしい低価格とシンプルなデザインが加わったことで、気軽に試せるフルサイズAF単焦点としてかなり魅力的な存在になっています。
一方で、フォーカスリングがないという仕様はかなり割り切っています。MF操作を重視する人や、レンズ側で細かく操作したい人には向きません。AF中心でテンポよく撮る人、軽くて安い標準レンズを探している人向けのレンズと考えるのがよさそうです。
Neoシリーズでは85mm F1.8も控えており、50mmと85mmで手頃なフルサイズ単焦点セットを作れる可能性があります。高価な純正レンズとは違う、もっと気軽でミニマルなAFレンズの選択肢として、TTArtisan Neoシリーズはかなり注目しておきたいところです。
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情報元(Source): Photo Rumors
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