ViltroxのEVOシリーズに、また気になるレンズが登場しています。今回注目したいのは、APS-C向けの「Viltrox AF 75mm F1.8 EVO」と「Viltrox AF 90mm F2.2 EVO」という2本の中望遠レンズです。
ちなみに75mm F1.8 EVOについては、すでにXマウント版を購入しており、Fujifilm X-E5で使っています。また、EVOシリーズでは以前Eマウント版の35mmも使っていたことがあるので、個人的にもViltroxのこのシリーズにはかなり親近感があります。
90mm F2.2 EVOについては、以前このブログでも単体で取り上げました。135mm相当の画角をコンパクトなAPS-C用レンズで楽しめる、かなり面白いポートレート向けレンズという印象でしたが、今回は75mm F1.8 EVOと並べることで、それぞれの立ち位置がよりはっきり見えてきます。
PetaPixelのレビューでも、この2本は“ほぼ双子”のようなレンズとして扱われています。焦点距離と開放F値こそ違いますが、サイズ感や操作性、描写傾向はかなり近く、ViltroxがEVOシリーズで目指している方向性がよく分かる組み合わせです。
詳細解説
まず、この2本はどちらもAPS-C向けのAF単焦点レンズです。対応マウントはSony E、Fujifilm X、Nikon Zで、APS-Cユーザーに向けた軽量な中望遠レンズとして展開されています。
75mm F1.8 EVOは、フルサイズ換算で約112.5mm相当の画角になります。ポートレートではかなり使いやすい焦点距離で、被写体との距離を取りすぎず、それでいて背景をしっかり整理できるのが魅力です。実際にX-E5で使っていても、中望遠らしい背景の整理感はありつつ、90mmほど構えすぎずに使える印象があります。
一方の90mm F2.2 EVOは、フルサイズ換算で約135mm相当です。以前の記事でも触れたように、この135mm相当という画角はポートレートではかなり王道です。被写体から少し離れて撮ることで、背景を大きく引き寄せるような圧縮感が出やすく、顔や上半身を印象的に切り取る撮影に向いています。
ただし、90mmは75mmよりも被写体との距離が必要になります。室内や狭い場所では少し使いづらく感じる場面もありそうですが、屋外ポートレートやイベント、ステージ、ペット撮影のように少し離れて撮れる環境では、90mmの良さが出やすいはずです。
面白いのは、この2本がスペック上の違い以上に似ていることです。75mmのほうが上、90mmのほうが上という関係ではなく、かなり近い画質と操作感を持った兄弟レンズとして考えたほうが自然です。
35mm EVOを使っていたときも、ViltroxのEVOシリーズは価格に対する質感や写りのバランスが良いと感じました。今回の75mmと90mmにも、その流れがしっかり出ていると思います。
75mmと90mm、どう違う?
75mm F1.8 EVOは、より日常的に使いやすい中望遠レンズです。フルサイズ換算で約112.5mm相当なので、ポートレートらしい背景ボケを作りながらも、90mmほど撮影距離を必要としません。
人物撮影で少し寄りたいとき、屋外で背景を整理したいとき、街中で少し距離を取りながら自然な雰囲気を残したいときには、75mmのほうが扱いやすい場面が多そうです。X-E5との組み合わせでもサイズ感のバランスが良く、気軽に持ち出しやすいのが魅力です。
一方、90mm F2.2 EVOは、より“ポートレート専用感”のあるレンズです。フルサイズ換算135mm相当という画角は、背景を大きくぼかして被写体をしっかり浮かび上がらせるのに向いています。
開放F値は75mmのF1.8に対して90mmはF2.2です。数字だけ見ると90mmのほうが少し暗く感じますが、焦点距離が長いぶん背景ボケや圧縮感は十分に期待できます。F2.2に抑えたことで、サイズや価格、描写性能のバランスを取りやすくしているのだと思います。
主要スペックまとめ
| レンズモデル | 焦点距離 | フルサイズ換算 | 最大開放絞り | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| Viltrox AF 75mm F1.8 EVO | 75mm | 約112.5mm相当 | F1.8 | 扱いやすい中望遠ポートレート |
| Viltrox AF 90mm F2.2 EVO | 90mm | 約135mm相当 | F2.2 | 圧縮感を活かしたポートレート |
どちらもAPS-C向けのAF単焦点レンズで、Sony E、Fujifilm X、Nikon Zに対応します。価格も比較的手に取りやすく、Viltroxらしいコストパフォーマンスの高さを感じるレンズです。
中望遠レンズというと大きく重いイメージがありますが、この2本はAPS-C機との組み合わせで軽快に使えるサイズ感にまとまっています。ポートレート用レンズをもっと気軽に持ち出したい人には、かなり魅力的な選択肢になりそうです。
テックファン視点での注目ポイント3選
1. 75mmは“使いやすいポートレート”、90mmは“狙うポートレート”
この2本の違いをざっくり言うなら、75mmは使いやすさ重視、90mmは表現重視です。75mmは被写体との距離を取りすぎずに済むので、日常のポートレートやスナップ寄りの撮影でも使いやすいはずです。
実際、X-E5で75mm F1.8 EVOを使っていると、しっかり中望遠らしい画角なのに、思ったより取り回しが良いと感じます。一方で90mmは、より距離を取って被写体を切り取るレンズです。背景を整理し、圧縮感を使って人物を印象的に見せたいなら90mmのほうが向いています。
万能寄りの75mmに対して、90mmは少し使いどころを選ぶぶん、ハマったときの絵作りが強い。そんな関係に見えます。
2. EVOシリーズの統一感がかなり良い
ViltroxのEVOシリーズは、単体で見るよりも並べて見ることで魅力が増すタイプのレンズ群かもしれません。75mmと90mmは焦点距離こそ違いますが、サイズ感や操作性、見た目の方向性が近く、複数本でそろえたときの統一感があります。
撮影中にレンズを交換しても、手の感覚が大きく変わらない。フィルターやアクセサリーを共用しやすい。バッグ内での収まりも読みやすい。こうした細かい部分は、実際の撮影ではかなり効きます。
以前使っていた35mm EVOも含めて考えると、ViltroxはEVOシリーズで「手に取りやすい価格」「軽さ」「質感」「実用的な写り」のバランスをかなり意識しているように感じます。
3. APS-Cユーザーにとってかなりありがたい存在
純正レンズはもちろん魅力的ですが、価格やサイズを考えると簡単には手を出しにくいこともあります。そこにViltroxが、手の届きやすい価格でしっかり写る中望遠レンズを出してくる。この流れは、APS-Cユーザーにとってかなりありがたいです。
特にFujifilm Xマウントはレンズの選択肢が豊富な一方で、ポートレート用の中望遠をどう選ぶかは意外と悩ましいところです。75mm F1.8 EVOのように、軽くて明るく、価格も現実的なレンズが増えるのは歓迎したいですね。
どちらを選ぶべき?
75mm F1.8 EVOと90mm F2.2 EVOで迷うなら、まず撮影距離で考えるのが分かりやすいです。
室内や街中でも使いたい、人物との距離を取りすぎたくない、ポートレートだけでなくスナップ的にも使いたいなら75mm F1.8 EVOが扱いやすいと思います。F1.8の明るさもあり、背景をぼかした柔らかい写真を撮りやすいのも魅力です。
一方、屋外ポートレート、ステージ、ペット、少し離れた被写体を印象的に切り取りたいなら90mm F2.2 EVOが合いそうです。135mm相当の画角は、背景整理と圧縮感を活かした写真にかなり向いています。
個人的には、最初の1本なら75mmのほうが万人向けだと思います。実際にX-E5で使っていても、ポートレートだけに限定しすぎず、少し離れた被写体をきれいに切り取れるレンズとして扱いやすいと感じます。
すでに中望遠に慣れていて、より印象的なポートレートを狙いたいなら90mm。両方そろえるなら、かなり統一感のあるAPS-Cポートレートセットになりそうです。
まとめ
Viltrox AF 75mm F1.8 EVOとAF 90mm F2.2 EVOは、焦点距離と開放F値こそ違いますが、同じEVOシリーズらしい統一感を持った“兄弟レンズ”です。75mmは約112.5mm相当の扱いやすい中望遠ポートレートレンズ、90mmは約135mm相当の圧縮感を活かせる、よりポートレートらしいレンズです。
どちらか1本を選ぶなら、普段使いも考える人には75mm、ポートレートの圧縮感を重視する人には90mmが合いそうです。APS-Cで軽く、でもしっかり写るポートレートレンズを探している人は、この75mmと90mmの組み合わせをかなり注目しておいてよさそうです。
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情報元(Source): PetaPixel
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